私は古い時代のブレンデッドウイスキーを飲むのが好きです。最近はシングルモルトブームが続いておりますが、古い時代のブレンデッドはおいしいですよ。最近はシングルモルト用に原酒が使われているようですが、1970年とか古い時代はもっぱらブレンデッドウイスキーが主流な訳で、上質な原酒がふんだんに使われたウイスキーが多いです。現在でもウイスキーの流通量を見ると、ジョニーウォーカー、バランタイン、シーバスリーガルなどのメジャーブランドが上位を占めていますが、現在のそれと古い時代のものではクオリティが根本的に違う。現代のものを飲んで、あんまり美味しくないと思ったならばBARなどに行って昔のブレンデッドウイスキーを試してみると楽しいと思います。
そんな中私が最近注目しているのが、スコシアロイヤルというブレンデッドウイスキーです。
スコシアロイヤル12年
Scotia Royale, produced by A Gillies & Co Distillers of Glasgow. 12 year old blended rare scotch whisky.
it operated the Glen Scotia distillery and a whisky warehousing and bottling site in Campbeltown,
https://scotchwhisky.com/whiskypedia/2814/a-gillies-co-distillers/
Gillies & Co Distillersが1984年までグレンスコシア蒸留所を操業していましたが、1989年にリトルミル蒸留所を所有していたGibson Internationalに売却しています。1994年まで両者の関係は続きましたが、その後Gibson InternationalのSister Company(系列会社みたいなものか)に売却されたそうです。短期間の間に資本関係が変化しているので、ブレンデッドウイスキーたるスコシアロイヤルのブレンドにも影響を与えていそうです。なおリトルミル蒸留所は1772年操業のスコットランド最古の蒸留所といわれています。奇しくも1994年に閉鎖されてしまっているので、今はもう飲むことのできないリトルミルの風味をスコシアロイヤルから感じ取ることができるかもしれません。
オークションなどではまだまだ安く手にはいる古き良き時代のブレンデッドウイスキーですが、いつまで流通しているのでしょうか。手にはいるうちに楽しみたいと思います。1970年代とか1980年代に流通していたブレンデッドウイスキーは1950年代とかの原酒もふくまれているでしょうからなんだかロマンを感じますね。
最後のボトル裏面の様子です。
まだネットでは手に入るようなので興味のある方は試してみてはいかがでしょう。とても美味しいお酒です。
スコシアロイヤル 12年 特級 43度 750ml 中古 スコッチ ウイスキー
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