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ワイヤレス給電端末である「Pi」が超絶便利、今後一気に普及しそう。公式サイトで予約受付中。

何年か前からちょくちょく話題にあがるワイヤレス給電ですが、ついに良い感じのデバイスが出てきました。

Contents

Pi


https://www.digitaltrends.com/mobile/pi-wireless-charger/

公式サイトで予約を受け付けています

メールアドレスを登録したら予約コードが発行されました。
https://www.picharging.com/reserve/

12インチ=約30cm離れていても充電可能

Piは本体の近くに磁場を作り出して充電するようです。同時に複数台の充電も可能とのこと。iPhone8などワイヤレス充電に対応している端末の場合、そのまま充電できる模様です。2018年中に200ドル以下で発売予定とのことで発売が楽しみです。創業者の二人はMIT出身で2013年に創業、直近では350万ドルの調達もしている模様。こういう技術のある会社にお金が集まるのはよいことです。

ニコラ・テスラは100年前からワイヤレス送電の研究をしていたらしい

以前読んだ「スマホでサンマが焼ける日 電気とエネルギーをシェアする未来の「新発想論」 (NextPublishing)」という本でも書かれていましたが、100年ほど前の科学者であるテスラはワイヤレス給電の方法を模索していた模様。しかしワイヤレスではなくコードがある方が安全だという理由で実用化はされなかったらしい。しかしこんなにも前から技術的には実現可能なものだったとは驚きでした。

このニコラ・テスラという名前は、イーロンマスクのテスラモーターズの社名の由来にもなっている人物です。アメリカではエジソンに匹敵する知名度の人物らしいです。

とりあえずこの本はなかなかおもしろかったのでおすすめしておきます。Kindle版もあったはず。

電力のワイヤレス送電っていうのは電化製品を使う上での一つのゴールだと思うんですよね。どんなすぐれた機器であっても電源がなければ動作しないわけで、そういう意味ではとても不安定です。どんなにスマホが便利といっても電源切れてしまったら全く使うことができません。EV自動車も同様で航続距離が伸びているといえども、充電しないと動くことができませんよね。充電自体も専用のポートから給電してあげないといけないので、やや面倒ではあります。もしワイヤレス給電のデバイスを道路の下に埋め込むことができれば、常時電力が供給されるので個別の充電が必要がなくなります。これはかなりイノベーティブかと思いますね。

また街中で一定間隔で給電デバイスが設置されれば歩いているだけでスマホやPCが自動充電ということも可能だと思います。カフェで充電することも不要になりますし、スマホの充電器を持ち歩く必要もなくなります。これは社会にかなり大きな変化を生むのではないでしょうか。常時通信が必要なIoTデバイスなどにも有効でしょうね。電源の確保がネックになっていて実現されてこなかった技術もどんどん製品化されてくるものと思います。

常時充電可能になると、人体への影響は気になるところです。少なくとも現状でもWiFiなどの電波は飛び交っているわけでそんなに大きな影響はないのかなと思う一方で、磁場を作り出すならば磁気に弱い光ディスクなどが損傷するのではないかというのは懸念はあります。あとは機械式時計がぶっ壊れるとか。

いずれにせよワイヤレス給電はかなりインパクトの大きい技術なので、今後の動向に注目です。

リスボア: Software Developer in Tokyo.

View Comments (2)

  • ん?二つばかし裏側に置いているね?
    これがミソなんでしょう?
    一つだけ表向きに置いているのは単に写真の見栄えを良くするためだね。

  • なるほど、たしかにテーブルに端末の裏面が接している必要がある、とかそういう制約はあるかもしれませんね。