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都内在住者にクルマは必要かどうかの問い

私は北関東の出身で、大学進学を機に東京に住んでいる。私の地元ではクルマは家にあって当然であり、ないと相応の苦労をするというよくある日本の郊外と同じ環境である。駅から離れるとそこには田園が広がり、幾分がコンビニが点在するほどで、生活を維持するような買い物はできないのである。子供たちは自転車を使い、大人になると車を買う、そこにはそうした流れがあったのだ。

ただ私は大学進学を機に上京した。するとあんなにも身近であったクルマが遠いものとなる。鉄道が便利すぎて酒を飲んでは電車で帰るという生活がすっかり日常になったのである。酒を飲めばクルマは運転できないので電車移動がベストだ。社会人になって終電を逃してもタクシーを捕まえて帰るだけなのでやはりクルマは不要だ。

しばらく時は流れ、私は二人の子供の父親になっていた。とりあえず電車とタクシーを駆使してなんとかする。たまにレンタカーやカーシェアを利用し遠出する。それでいいと思っていた。ただ途中で気がついたのだ。これは相当無理をしているのではないか?と。無理をしているのは大人だけではない。子供もである。北関東の実家に帰るにせよ電車を利用し、その公共な場で長時間子供がおとなしくしていることの難易度はお分かりいただけるであろう。帰省する際、東京駅から新幹線自由席に乗り、乗車までの人混みの行列を耐え抜く。子連れゆえに自由席が便利なのだが座れるか分からないというリスクと戦う。帰りの新幹線自由席は絶望なので在来線で長い時間をかけて帰宅する。そう、子連れの電車移動はやろうと思えばできるのだ。なんとかなってしまうがゆえに気づかなかったが、ユーザ体験としては果てしなく悪いのである。

そんなことを考えているうちにクルマがあったらこんなストレスを感じなくてもいいよなあって思っていた。そんな矢先三人目の子供が生まれることがわかったのだ。ああクルマがないと色々無理だなって悟ったのである。そこからの流れは早かった。クルマは金食い虫だとはよく言ったものでそれなりのコストは許容しなくてはならない。ただ許容できるコストとそうじゃないコストの程度はある。色々試算したうえでやはり購入した方がいいという結論に至った。そういう結論になってしまえば、クルマがなければ浮いたお金で他のことができるよなどという話は論外なのである。浮いた金で何をする?なんか美味しいものを食べる?まあそういう考えもあるだろう、でもお腹いっぱい美味しいものを食べてもクルマのある体験は買えない。

子供の有無、人数はクルマを購入するトリガーとしては十分だ。幼い頃に親に色々なところにクルマで連れて行ってもらったなあってふと思い出す。そうした体験を子どもたちにさせてあげたいと願うわけである。コストとしてだけみていたクルマが、バリューを生み出す投資に変わった瞬間である。金銭的には多少のリスクテイクをしているが、まあどうにかなるだろう。そうしたポジティブな気分になっている時点で今回の買い物は正解だったと信じたい。まずは納車を待つ・・。

リスボア: Software Developer in Tokyo.