ブレンダーズスピリッツは衝撃の出来栄え。2016年版は2017年版より美味しい。クロスオーバーも気になる。

ウイスキー好きの方なら飲んだことがあるかもしれません。2016年秋に発売したブラックニッカブレンダーズスピリットは近年稀にみるコスパと風味を併せ持った非常に優秀なウイスキーとして評判です。

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60年の誇りをブレンドにこめて

公式の触れ込み通りの美味しいウイスキーです。なんでも60年前の原酒がブレンドに使われているとかで税抜き2500円の定価の価格帯では味わうことのできない仕上がりになっています。
http://www.nikka.com/products/blended/blenders_spirit/

ブラックニッカの思い出

ブラックニッカというとあんまり良いイメージを持たない方もいるかもしれません。かくいう私も大学生の頃、野外でお酒を飲むときは必ずブラックニッカクリアを飲むことになり、その時の思い出から「ブラックニッカ」と聞くだけで拒否反応を示してしまったくらいです。今改めて飲んでみるとあっさりした飲みやすいウイスキーという感想ですが、学生のときのようにウイスキーを飲みなれていない状態、かつ野外常温ストレートで無理やり飲まされるというシチュエーションだとどうしても苦痛の方が先行してしまいました。コンビニで手軽に手にはいるウイスキーだからこそ、学生御用達になっているのでしょうが、学生に対してのブランディングは完全に失敗しているといえるでしょう。若い頃に植え付けられたネガティブなイメージは大人になってもなお消えることはありませんので、大変な機会損失につながっているものと思います。

ブレンダーズスピリットはびびるくらいおいしい

さて話は逸れました。ブラックニッカブランド冠するブレンダーズスピリットですが、ブラックニッカクリアとはまったくの別物とお考えください。名前がブラックニッカというだけで中身は完全に別物です。値段はブラックニッカクリア700mlが約700円に対して、ブレンダースピリットは700mlで2500円。値段は3−4倍の開きがありますが、個人的な美味しさ的には10倍ほどの開きがあります。同じ価格帯のブレンデッドスコッチよりも飲みやすいです。

2016年版と2017年版の違い


左が2017年版、右が2016年版
ほぼ見分けがつきませんが、ラベル下段の60th 「ANIVERSARY」というところがハイライトされているのが2017年版、そうでないが2016年版です。


左が2017年版、右が2016年版
ボトリングの印字が入っているのが2016年版です。

実は味も結構違ったりします。公式サイトによると2016年、2017年のテイスティングノートは同じものですが、比べて飲んでみると違いはわかりやすいです。


引用:http://www.nikka.com/products/blended/blenders_spirit/

香りがより華やかで、余韻がよりふわっと心地よいのが2016年版です。2017年版ももちろんおいしいのですが、やはり最初に出た方がよい原酒を使っているんだろうなという予想ができます。もうさすがに店頭で2016年版を見つけることはむずかしいですが、ネットではオークションやフリマアプリでまだ手にはいると思うので興味があれば探してみるとよいでしょう。2017年版は3月に発売されたばかりですので、まだしばらくは買えると思います。

いずれにせよ、とても美味しいウイスキーなのでまた飲んだことのない人は試してみると幸せな気持ちになれますよ。

限定のブラックニッカクロスオーバーも5月に発売

ブレンダーズスピリットが大変な売上をみせた関係?で、2017年5月にはブラックニッカクロスオーバーというピートを効かせた限定のボトルも発売されるようです。ボトルの色もブレンダーズスピリットの青に対して、クロスオーバーは赤黒。炎っぽいニュアンスを感じさせるピーティーで癖のある味わいなんでしょうか。例のごとく限定品なので、売り切れ必至でしょう。気になる方は予約しておくと良いと思います。

クロスオーバーの購入

ブレンダーズスピリットの購入

2件のコメント

  1. 再販品が酷評されていますが、そのレビューはなぜか転売屋がいる通販サイトばかり。ウイスキーのブログを書いている方はどなたも「2016年版と再販品に少し違いはあるが全く別物というほどの違いはない」と書かれています。

  2. クロスオーバーやらアロマティックなど同じ系譜の限定ボトルが出ていますが、今となって思うとブレンダーズスピリット2017はかなり優秀だったと思います。

    ただし2016はそれらとは一線を画すレベルで美味しいと思っています。ただの好みと思い出補正かもしれませんが。

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